SAP SQL Anywhere における TSQL と Watcom SQL 方言 のミックス

 

この記事のオリジナルは、Glenn Paulley が sybase.com に 2009 年 5 月に掲載したものです。その中で、Glenn は SQL Anywhere における 2 つの SQL 方言(TSQL と Watcom SQL)のビルトインのサポートについて語るとともに、ストアドプロシージャー内で方言をミックスすることによる潜在的な問題について説明しています。

1995年11月、現在も Watcom SQL と呼び続けている SQL Anywhere の方言に加えて、Transact-SQL をサポートした最初のバージョンである SQL Anywhere version 5.0 をリリースしました。 (ちなみに、私が関わった SQL Anywhere の最初のバージョンが SQL Anywhere 5.0 でした。入社したのはこのリリースの1か月前でした。)この 2 つの方言の SQL 構造には、多くの共通点があります。しかしながら、重要となる大きな違いが存在するのも事実です。
この 2 つの明らかに大きな違いは、文のデリミターの使用です。

Watcom SQL では、各文を区別するのにセミコロンを使用します。一方、Adaptive Server Enterprise がサポートする Transact-SQL 方言では、 BEGIN…END ブロック内または文の間のデリミターは特定しません。

文のデリミターがある方言とない方言の両方をサポートするのは、技術的には非常に大きなチャレンジです。SQL Anywhere サーバーは、アプリケーションが何を送るのかわからないため、どちらの方言の構造もパースできなければなりません。また、片方の方言がいつ使われ、もう一方がいつ使われるのか把握できなければならないからです。

2つの方言間の最も重要なセマンティックな違いは、おそらくエラーの処理方法にあります。SQL Anywhere のマニュアルでは、 下記のように記述されています。

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